テーラーメイド2020年新ドライバーSIM 評価は?試打は?

テーラーメイドSIMドライバー
※1月11日更新の最新情報
テーラーメイドSIMシリーズの発売日が判明しました。2020年2月7日です。「SIMドライバー」「SIM MAX ドライバー」「SIM MAX-D ドライバー(日本未発売)」の3つのドライバーが登場します。

テーラーメイド2020年モデル「SIM」

テーラーメイドの2020年モデル「SIM」がいよいよ発売されました。
2019年モデルのM5、M6に続くM7、M8シリーズ?ということになるのかとの予想もありましたが、名前は「SIM」。どういう意味があるのかというと「Shape in Motion」の略だそうです。
SIMドライバーは、そのヘッド形状に着目して作られたそうです。空気抵抗を減らすことでスピードを上げて飛距離を伸ばし、また慣性モーメントを高めて安定性を高めたヘッドになっています。

インパクト前後のヘッドスピードを速くしたい

SIMドライバーは、一目見てソール部分の形状が非常に特徴的なのがわかります。実は、この形状が非常に画期的なアイデアです。
「スイングの最も重要な段階、インパクト前の最後の1メートルで空力とヘッドスピードを上げたい」
『SIM』ドライバーは、スイングのこの重要なフェーズで、空力特性・ヘッドスピードを改善するよう設計されているのです。

これまで、クラウンとソールを上げた形状にすると空力性能は良くなるのですが、重心位置が高くなってしまいスピン量が多くなってしまったり、球が上がりにくかったりということになってしまっていました。
そのため、「SIM」「SIM MAX」ドライバーでは、「イナーシャージェネレーター」と呼ばれる構造を後方の低い位置に配し、最後方に重いウェイトを配置しました。

すると重心位置は非常に低くなり、かつ打ち上げ条件が最適化され、慣性モーメントが増加。ゴルファーは高打ち出し・低スピンで寛容性も手に入れることができるのです。

このウエイトを配置するために、クラウン部分のカーボン化だけでなく、ソール部分にもカーボンを使うことで大幅に軽量化。そして、ソールの特徴的な突き出た部分の最後部にイナーシャジェネレーターというウエイトを置いているのです。

スピードインジェクテッドツイストフェース

M5やM6に搭載されていたスピードインジェクションは搭載されています。ツアープロだけでなく一般ゴルファーが手にする一本一本のフェースを測定し、ルール上最大限に反発性能を高めたヘッドとなります。また、フェースの芯を外したミスヒットでも弾道のバラつきを低減したツイストフェースにもなっており、飛距離性能と直進性を高いレベルで実現しています。

貫通型スピードポケット

M5やM6には搭載されていなかった貫通型スピードポケットが復活しました。これが付いていることにより、ミスヒットにフェースがたわみ、ミスを軽減してくれる作用があります。特にフェースの低い部分でヒットした際の飛距離のロスが抑えらます。

ドライバーヘッドは3タイプ

ドライバーは3タイプ。「SIM」「SIM MAX」「SIM MAX D-TYPE」

「SIM ドライバー」

テーラーメイドSIMドライバー
ヘッドサイズは460CC。
こちらの「SIMドライバー」がM5的な位置づけと考えていいでしょう。これまではTトラックシステムやYトラックシステムというようなウエイトを動かすことが出来るレールがソールに設置されていました。これによって重心位置を移動させて、重心距離を長くしたり短くしたり、重心深度を深くしたり浅くしたりと変えることが出来ました。それが今回のSIMドライバーを見ると、横に移動できるのみです。重心距離を長くしたり短くしたりすることで、フェースの返り方を変えたり、飛距離性能を変えることが出来ます。
反発力がルール上限になるスピードインジェクションも搭載されているようですし、TWIST FACEも搭載されているようです。

SIMドライバー 試打評価

早速SIMドライバーを試打する機会をいただきました。
実際に打ってみると、M5と同様に非常に低スピンです。打感は、M5よりも分厚い感じがします。
<球の高さは?>
球の高さは、決して上がりやすいということはないですね。中弾道でランも含めてトータル飛距離が出てくれそうです。ある程度のヘッドスピードがないと球は上がりにくいですし、スピン量も少ないのでドロップ気味の球になりそうです。
<操作性は?>
オートマチックではないですね。ある程度操作性の高いヘッドだと言えそうです。ミスしてもまっすぐ飛んでくれるというよりは、ある程度自分で球を捕まえていったり、逃がして打ったりできそうなヘッドです。
<つかまりやすさは?>
つかまりやすくはないですね。ある程度自分で球を捕まえる技術を持っていないと厳しいドライバーだと思います。
<ヘッドスピードは上がる?>
空力性能を実際に感じられるかというと正直分からないですが、ヘッドスピードは出ていますね。自分が思っているよりも1m/sくらい上の数値が出ていました。
<純正標準シャフトはどう?>
純正の標準シャフトとして入っているのは、「TENSEI SILVER TM50」。フレックスSで試打をしたのですが、かなりしっかりしたシャフトですね。カスタムも用意されていますが、ヘッドスピード45m/sくらいまではこれで十分かなと思います。

「SIM MAX ドライバー」


「SIM MAX」がM6的な位置づけと考えていいでしょう。「SIMドライバー」に搭載されているスライドウエイトがない分、ソール後方に設置されているイナーシャジェネレーターというウエイトがSIMよりも8g重い18gとなっています。これによってミスヒットへの許容度が高まっています。
スピードインジェクションやTWIST FACEはこちらのSIM MAXにも搭載されています。

SIM MAX ドライバー 試打評価

SIM MAX ドライバーも試打をさせていただきました。
<球の高さは?>
SIMよりも球は格段に上がりやすいですね。またスピン量も適度に入りますので、安定感があるように思います。
<スピン量は?>
M6よりもスピン量が少ないですね。ですが、SIMドライバーやM5と比較すると、多くなります。ですが、10.5度で標準シャフトでヘッドスピード46m/sくらいで打って2700回転くらいなので、ちょうどいいスピン量かなと思います。
<操作性は?>
オートマチック感が出てきますね。ストレートにズドーンと打っていける雰囲気です。
<つかまりやすさは?>
つかまりも良いです。自然とストレートからややドローの球が出てくれます。

「SIM MAX-D」


「SIM MAX-D」がM6 D-TYPEの位置づけになるのでしょうか。ドローバイアスが効いており、つかまりやすい設計となっています。残念ながら、このSIM MAX-Dも、M6のD-TYPEと同様に日本では発売されないようです。ただ、我らが日本人ご用達のカリフォルニアにあるフェアウェイゴルフUSAさんで購入可能です。完全日本語対応です。
「フェアウェイゴルフUSA」さんSIMシリーズ販売ページオープンしています↓↓

【フェアウェイゴルフUSA】SIM MAX-D ドライバーの詳細はこちら

アメリカツアーでは実戦デビュー

アメリカでは、2020年の初戦となる「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で、選手たちが実戦で使用する姿が目撃されています。
ジョンラーム、マシュー・ウルフ、コリン・モリカワといった選手らが、「SIMドライバー」。ダスティンジョンソンが「SIM MAX ドライバー」を使用しました。

テーラーメイド契約でどのドライバーを使用するのか注目されるタイガーウッズやマキロイは、今大会には出場していません。

予約受付開始

すでに日本国内でも、各ショップで予約の受付が開始されています。
ゴルフダイジェストオンラインでは、発売日の前日である2月6日まで10%OFFで購入することが出来ます。

ゴルフダイジェスト「SIMドライバー 販売ページ」

楽天やYahoo!、Amazon内で出店している各ゴルフショップでも、価格競争が過熱しています。

日本正規品よりもUSモデルの方が安く購入することが出来ます。ヘッドの設計は同じですので、基本的に同じものです。シャフトに関してはUSモデルの方が硬くなっていますので、普段使っているフレックスよりもワンランク柔らかいものを選択すると良いでしょう。
日本人ご用達、アメリカカリフォルニアにあるフェアウェイゴルフUSAさんでは、SIMシリーズの販売ページがオープンしました。日本未発売のSIM MAX-Dの予約受付もされています。

【フェアウェイゴルフUSA】テーラーメイド SIM シリーズ販売ページはこちら

新しいモデルの発売を控えて、M5、M6シリーズの価格が下がっており、非常に購入しやすい価格になっています。

ゴルフダイジェストオンライン M5・M6セールはこちら

海外ブランドを中心に2020新年早々に続々発表

例年、キャロウェイやテーラーメイドと言った海外ブランドを中心に新年早々にNEWモデルが発表されます。

コブラ 2020年モデル

すでにコブラは、新しいツアーモデルドライバーを発表済みで、1月3日から予約の受付が開始となっています。


コブラ SPEEDZONE の詳細はこちら

キャロウェイ 2020年モデル

キャロウェイの2020年NEWモデルは、1月15日に詳細が発表されます。
すでに適合クラブリストに掲載され、アメリカツアーでお目見えしています。EPICではなくROGUEでもなく、2020年モデルの名前は「MAVRIK」となりました。

キャロウェイ2020年新モデルはこちら


M6ドライバー ツアー支給品


M5ドライバー ツアー支給品